有聲閲讀:民間故事之不死鳥之關
作者:小尾巴譯 來源:福娘故事集 2015-07-29 00:45
滬江日語閲讀提示:雙擊或劃選日語單詞,查看詳細解釋,並可收錄進生詞本以供記憶學習。
むかしむかし、紀の関という関所があり、この関所に近い村に一人の若者が住んでいました。
很久很久以前,有個叫紀之關的關口,在這關口附近的村子裏住着一個年輕人。
ひどくあきっぽい男で、何をやっても途中で投げ出してしまうので村人に馬鹿にされていました。
那是個很沒有常性的男子,不管做什麼事都會半途而廢,所以被村民們很看不起。
ある日の事、その若者が山道を歩いていると、羽に矢が刺さってもがいている白鳥がいました。
有一天,那個年輕人走在山道上,發現了一隻翅膀被箭刺中而痛苦掙扎的白鳥。
若者はその白鳥の羽から矢を抜いてやると、空へ放してやりました。
年輕人把箭從白鳥的翅膀上拔掉後放到了空中。
そのとき白鳥は一聲鳴いて、うれしそうに飛び立っていきました。
這時白鳥叫了一聲後,很高興地飛走了。
さてその晩、若者の夢の中で白鳥が現れて、「晝間は危ないところを助けてくださり、ありがとうございました。お禮に、お前さまの願いをかなえてあげましょう」と、言うではありませんか。
那天晚上,那隻白鳥出現在了年輕人的夢裏,對他説道:“白天在危急關頭,謝謝你救了我。作為回報,我可以實現你的願望。”
若者は少し考えてから、「それなら、きれいでやさしい嫁を世話してほしい」と、言いました。
年輕人想了一會説道:“這樣的話,我想有個美麗温柔的妻子。”
それから三日後、若者のところへ美しい嫁がやって來たのです。
在那三天後,就有個美麗的女子來到了年輕人這裏。
嫁さんはとてもいい嫁さんで、家の仕事も畑仕事もがんばり、そして若者をとても大切にしました。
女子是個很好的妻子,很努力地做家務、操持農活,對年輕人也很好。
けれども若者の方は、嫁さんよりも鳥やけものの狩りに心を奪われるようになりました。
可是年輕人的心思卻漸漸用在了捕鳥狩獵上。
そしてある日のこと、若者は嫁さんにさんざん小言をいったあげく、空に向かって叫びました。「白鳥よ、おらあ、この嫁にはあきあきした。嫁より、狩りをするのが楽しいんじゃ。もう嫁はいらんから、代わりに立派な弓矢をくれ」
然後有一天,年輕人把妻子惡狠狠地罵了一通後,對着天空大喊道:“白鳥,我對這個妻子已經厭倦了。與妻子相比,我還是更喜歡打獵啊。我不要妻子,給我把好弓箭吧。”
嫁さんはそれを聞くと一晩中泣いていましたが、朝になると嫁さんの姿はなくて、その代わりに立派な弓矢が置いてあったのです。
妻子聽到後哭了一晚上,然後第二天一早妻子就不見了,取而代之的是一把好弓箭。
「おおっ、これさえあれば、鳥でも鹿でも取り放題だ」若者は弓矢をつかむと、大喜びで狩りに飛び出しました。
“噢噢,只要有了這個,不管是獵鳥還是獵鹿,都不在話下了。”年輕人抓着弓箭,高興地飛奔出去打獵了。
しかしいくら立派な弓矢を持っていても、狩りの腕が悪いので山鳥の一羽も射止められません。
可是就算弓箭再好,打獵技術不好的年輕人一隻鳥都沒有打到。
一緒に狩りに行った村人に馬鹿にされた若者は、くやしまぎれに弓矢を放り投げました。「こんな弓矢、もういらん!」
被同行來打獵的村民鄙視的年輕人很不甘心地扔下了弓箭,“這種弓箭,不要了!”
轉瞬間弓箭變成了美麗的白鳥,迅速地從年輕人的手裏逃脱,飛到山頂那邊消失不見了。
「まてー、まってくれー!やっぱりあの嫁を帰してくれー!」白鳥を追いかけた若者は、関所を駆け抜けようとして関守に呼びとめられていました。
“等等,等等我!還是把那個妻子還給我吧!”年輕人追着白鳥,想要過關口時被守關者叫住了。
びっくりした若者は、あわてて頭を下げて言いました。「怪しい者では、ございません。このあたりの百姓でして、逃げた嫁を探していたのです」
嚇了一跳的年輕人慌忙低下頭説道:“我不是什麼壞人。是這附近的老百姓,是去找出逃的妻子的。”
そして恐る恐る関守の顔を見上げて、若者はあっと叫びました。
年輕人戰戰兢兢地抬頭去看守關者的臉,啊地叫了一聲。
なんとその関守は女で、しかも姿を消した嫁さんだったのです。
那個守關者竟然是個女的,還正是消失不見的妻子。
嫁さんは、目からみるみる涙を流しながら言いました。「どんなことがあっても、この関は通しません。お前ののぞみは、もうかなえられません」
妻子流着淚説道:“不管發生什麼事,這個關口都不會開。你的願望將不會再實現。”
そして涙に濡れた袖はみるみるうちにまっ白な羽に変わり、それを見た若者は転げるように逃げていきました。
眨眼之間,被淚水浸濕的袖子變成了白色的羽毛,年輕人看到這一幕後落荒而逃。
このときから紀の関は、不死鳥の関とよばれるようになったのです。
從那以後,紀之關就被稱為了不死鳥之關。
聲明:雙語文章中,中文翻譯僅代表譯者個人觀點,僅供參考。如有不妥之處,歡迎指正。